ジミー・ロウルズ・オン・ツアー

ジミー・ロウルズは1950年代、ウエスト・コーストで活躍したピアニストの1人である。その後、ウエスト・コースト・ジャズの衰退によりスタジオワークを余儀なくされる。

本作品は1978年の録音であるが、50年代中期から活動をしていないロウルズには、かなりのブランクがある。

それに先立つ1974年頃からジャズの仕事を再開していたが、本作品はその中でも人気盤の一つである。

ウエスト・コースト時代に比べ音が弱冠、柔らかく感じられる。 続きを読む ジミー・ロウルズ・オン・ツアー

スウェーデンに愛をこめて」

アート・ファーマー、ジム・ホールのコンビによる名盤である。全曲スウェーデン民謡による本作品はピアノ・レスで展開されるが、ホール(g)の手腕が全てを物語っている。

ピアノ・レスによる3部作の3作目にあたる本作はスウェーデン民謡に目をつけたアートの主眼にも目をみはるものがある。

アート、ホールの息のあったプレイが聴けるのも、このアルバムならではである。

スウェーデンの民謡はどこか物悲しく、白夜を思わせるような曲調のものが多い。それらをジャズ風に仕上げたのだから、このグループのクオリティーの高さを感じる。 続きを読む スウェーデンに愛をこめて」

ダウン・ホーム

ズート・シムズの代表作であり、全曲見事にスイングさせている所がまたすごい。

1曲目の「ジャイヴ・アット・ファイヴ」はカウント・ベイシーの演奏でも有名だが、ズートの「ジャイヴ・アット・ファイヴ」も負けず劣らず素晴らしい。

この居心地のよいスイング感はズート独特のものであり他の追随を許さない。それはズートのテナーの音色によるものだろう。

ズートはレスター・ヤング派でレスターにもっとも近い存在としても知られている。 続きを読む ダウン・ホーム

ベイシー・ビック・バンド

ビック・バンドならカウント・ベイシーを愛聴している。バンドの温もりが、そのままベイシーの人柄をあらわしている。

ビック・バンドと言えばベニー・グットマンの「シング・シング・シング」、デューク・エリントンの「テイク・ザ・A・トレイン」グレン・ミラーの「ムーンライト・セレナーデ」などが有名だが、カウント・ベイシーはこれぞカウント・ベイシーと言う曲がない。

もちろんジャズファンなら知っているはずだが、一般の方にカウント・ベイシーの好きな曲はと聞かれても、答えられないはずである。

ベイシー・ファンなら「リル・ダーリン」、「パリの4月」をあげるだろう。本作品は1975年の録音で、曲のよさから気に入っている。 続きを読む ベイシー・ビック・バンド