アーリー・ジャズを知ろう

アーリー・ジャズとはニューオリンズ・ジャズのことを言う。

初心者の方々もジャズ発祥の地がニューオリンズであることは、重々承知の上だと思うが、これは今世紀初め、ニューオリンズで黒人のブラスバンドとして生まれたことによる。

その後シカゴのサウス・サイドに移住したミュージシャン達によって1920年頃にジャズは確立していく。

最初のジャズの録音は1917年オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド(以下ODJB)によって行われる。

このバンドは白人のグループで、ニューオリンズ・ジャズの白人版がディキシーランド・ジャズである。

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歴史を知る上では貴重な一枚と言えよう。その前後にかけて南部から北部工業都市への黒人の人口移動が生じる。

その中にはニューオリンズの優秀なジャズマンも含まれており、シカゴのサウス・サイドに居を構える。

ここでルイ・アームストロングを中心とした、ソロを重んじる新たなジャズが産声を上げることになる。

ジャズを最初に完成に導いたのは、ルイ・アームストロングである。

僕も小学校の頃はルイのトランペットの音色、しゃがれた声が好きで、ことに車で出かける時は、必ずルイのカセット・テープを持っていったものだ。

夜の街を疾走するルイの〈聖者の行進〉に胸、躍らせたのを今でも覚えている。

あの頃はルイが全てだったが、今はほとんど聴かなくなってしまった。ルイのトランペットが数々の名演を生んだ。

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