ソロ・モンク

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セロニアス・モンクは「ソロ・モンク」では不協和音を多用しない。いわゆる、リラクゼーション的な仕上がりになっている。

いつものあの個性的なモンクはここにはいない。1964年~65年にかけての録音だが、ラグタイム風に弾くピアノは時代に逆行していると言ってもよい。

実はこれがモンクの本質ではと疑いを持ってしまうが、これもモンクの一つの表現なのだろう。

この時期ジャズ界はジョン・コルトレーン、新主流派などフリーから、ジャズ・ロックが主流で、まるでモンクはジャズとはこういうものなんだよと言わんばかりの快演ぶりである。

僕がこのアルバムが好きな理由は先ず聴きやすいということ。選曲がいいこと。そして我が愛聴曲「アスク・ミー・ナウ」が収録されていることである。

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「アスク・ミー・ナウ」はそれまでの録音と違い、管楽器編成などの要素を取り除き、ピアノ1本で勝負してくる。

「ソロ・モンク」のインスピレーションの高さの表れではないだろうか。目を閉じて聴いていると、モンクの世界感に触れられるような気がして、何度もリーピートをして聴いてしまう。

このアルバムの暖かみはどこからくるのだろうか?不協和音を多用するモンクからは考えられない。

時代が「ソロ・モンク」生んだのではない。モンクが時代に逆行して「ソロ・モンク」と言う名盤を作り上げたのだ。

初心者もこのモンクなら違和感なく自然にモンクの世界に入っていくことができるだろう。

モンクの世界観は哲学的に見えてしまうが、それらはファンが後付けしただけであり、モンク自身はピアノの演奏がうまく弾けるようにと日々努力していたのである。

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