ズート・シムズの代表作であり、全曲見事にスイングさせている所がまたすごい。
1曲目の「ジャイヴ・アット・ファイヴ」はカウント・ベイシーの演奏でも有名だが、ズートの「ジャイヴ・アット・ファイヴ」も負けず劣らず素晴らしい。
この居心地のよいスイング感はズート独特のものであり他の追随を許さない。それはズートのテナーの音色によるものだろう。
ズートはレスター・ヤング派でレスターにもっとも近い存在としても知られている。
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レスター派には白人ミュージシャンが多くメロディアスなインプロビゼーションを得意とすることで知られている。
故にチャーリー・パーカーの影響はさほど受けてないと考えてもいいだろう。特にズートのフレーズはレスターを消化した独自の吹奏法を確立している。
それらを踏まえて3曲目の「アヴァロン」を聴いていただきたい。「アヴァロン」で乗れなかったら、ズートはあきらめた方がいい。
「アヴァロン」の疾走感、縦ゆれのスイング感。このアルバムのハイライトと言ってもいいだろう。初心者の皆さんぜひ「アヴァロン」を一聴あれ。
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