ジミー・ロウルズは1950年代、ウエスト・コーストで活躍したピアニストの1人である。その後、ウエスト・コースト・ジャズの衰退によりスタジオワークを余儀なくされる。
本作品は1978年の録音であるが、50年代中期から活動をしていないロウルズには、かなりのブランクがある。
それに先立つ1974年頃からジャズの仕事を再開していたが、本作品はその中でも人気盤の一つである。
ウエスト・コースト時代に比べ音が弱冠、柔らかく感じられる。
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1曲目の「カディスの乙女」は重厚なジョージ・デュヴィヴィエのベースに乗ってロウルズのピアノは粘着質で心地よい響きである。
やはりこのアルバムのキーワードはベースと言うことになろうか。ジョージ・デュヴィヴィエの張りのあるベースにロウルズが乗せられている感じだ。
リズム陣がよければ、いつも以上の力を発揮するピアニストが多い。ロウルズに力がない訳ではない。
ジョージ・デュヴィヴィエのベースが良すぎるのだ。本作はロウルズの歌が入っているので、好みが分かれるかもしれない。
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