ジャズ初心者にはピアノ・トリオ04

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ジャズ・ピアノにリリシズムを持ち込んだのはビル・エヴァンスだが、そのエヴァンスに深く感銘を受け、自らのスタイルを築き上げたのが、スティーブ・キューンである。

キューンのピアノの特徴は、品のよさと白人らしいクールさにある。バックをドラムのピート・ラ・ロカ、ベースのスティーブ・スワロウが、ガッチリ固めている。

このトリオのよさはキューンのピアノのセンスもさることながら、ピート・ラ・ロカのドラミングの大胆さにある。

特にシンバルワークに長け(たけ)60年代を代表するドラマーの1人でもある。

1966年録音の「スティーブ・キューン・トリオ」をここでは紹介したい。1曲目の「アイダ・ルピノ」は冒頭にポール・へインの詩を、キューンが口ずさみテーマに入る。

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夏を思わせるような爽やかな曲調と哲学的なピアノのタッチ。冒頭の詩が効いている。キューンの声が耳に残り、そしていつの間にか演奏が終わっていると言う理想の演奏だ。

2曲目は僕がこのアルバムで一番好きな、テナー・サックス奏者のアル・コーン作曲の「アー・ムーア」である。切ない曲調とキューンのリリシズムが相まって思わず唸ってしまうほどの出来栄えである。

有名なスタンダード曲は「ネヴァー・レット・ミー・ゴー」くらいで後はキューンの書下ろしが半分を占めている。

スティーブ・キューンは今でこそヴィーナスレコードから様々なアルバムを出しているが、当時はあまり名前の上がらなかった名ピアニストである。

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