Categories: ジャズの名盤

ザッツ・ザ・ウェイ・イット・イズ

MJQ名義以外でのミルト・ジャクソンはブルース・フィーリングに溢れている。あきらかにこちらの方が素のジャクソンと言えよう。

本作品は盟友レイ・ブラウンとの双頭のコンビによるものだが、レイ・ブラウンをフューチャーした「フランキー・アンド・ジョニー」が一つ目の聴き所である。

ブラウンのベースがギシギシ唸りながらテーマを奏でる。

まさに名手の名にふさわしい演奏と言えよう。テディ・エドワーズ(ts)をはさみジャクソンの出番がくると、そのビブラフォーンの音色に惚れ惚れしてしまう。

やはりジャクソンの音色は誰にも真似出来ない。二つ目の聴き所は2曲目の「ヒアズ・ザット・レイニー・デイ」であろう。

僕の好きな曲を思った通りに演奏してくれるのが、ジャクソンの素晴らしさだ。まず入り方がいい。

バックでピアノを弾くモンティ・アレキサンダーもジャクソンの良さを引き立てている。そしてエンディングの持っていき方が、ジャクソン故の所以(ゆえん)である。

ライブ録音で観客の乗りのいいのも聴いていて楽しめる1枚だ。

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