ケニー・ドーハム、ブルーノート・レーベルのラスト・レコーディングが表題の「トランペット・トッカータ」である。1964年の録音になる。
ドーハムはこれを期に一時ジャズ界から姿を消し、再びジャズシーンに顔を出したのは1970年夏、シカゴで行われた、チャーリー・パーカー・メモリアル・コンサートで、リーダーセッションとして録音された最期のアルバムとなる。その2年後、帰らぬ人となった。
48歳の若さだった。メモリアル・セッションは幾らリーダーセッションとはいえ、オムニバス盤である。
だから僕にとってはこの「トランペット・トッカータ」が限りなく愛でたい。表題の「トランペット・トッカータ」が1曲目にドーンとくる。
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ドーハムの作で、初めはピンとこない曲調だが、聴いている内にそのよさが分かってくるだろう。ドーハムの渋いトランペットがなんとも言えない。
ドーハムは静に語りかけるようにトランペットを吹く。しかし内に秘めた情熱はどのジャズメンにも負けない、
ジャズを追求し自ら作り出した曲はあまりにも素晴らしいものが多い。
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