Categories: ジャズの名盤

アット・ザ・オペラ・ハウス

スタン・ゲッツ、J・J・ジョンソンによる1957年9月29日のドキュメントを録音したものである。

このCDにはモノラル盤とステレオ盤が入っていて、同曲が4曲あり、その聴き比べをするだけでも、楽しめる内容になっている。

ゲッツ、J・Jの2人のインプロバイザーは極限のプレイを繰り広げる。特に気分屋ゲッツは、その日の状況により良くも悪くもなる文豪である。

この日はスタン・ゲッツらしからぬハードなプレイを聴かせてくれる。

ファンキーなゲッツを聴けるのも珍しい。またゲッツが自分のアルバムであまり取り上げたことのない、ビバップを演奏しているのが面白い。

J・Jのテクニックにはいつもビックリさせられるが、この2人の息のあったプレイには、ただただ驚かされるばかりである。

特に「クレイジー・リズム」のゲッツの表現法はハード・バップに徹していて、やはり時代に即した演奏をするのがゲッツだと改めて再確認できる。

個人的にはモノラル盤の方が好きだが、意見が分かれるところだ。

モノラル盤はテンポも速く、ゲッツ、J・Jのよりスリリングなプレイを聴くことが出来る。

関連記事(一部広告含む):

gluck

Share
Published by
gluck

Recent Posts

トランペット・トッカータ

ケニー・ドーハム、ブルーノート…

13年 ago

サムホエア・ビフォー

キース・ジャレットの1968年…

13年 ago

ジミー・ロウルズ・オン・ツアー

ジミー・ロウルズは1950年代…

13年 ago

スウェーデンに愛をこめて」

アート・ファーマー、ジム・ホー…

13年 ago

ダウン・ホーム

ズート・シムズの代表作であり、…

13年 ago