これまでトランペッターの話しをしてきたが、それはモダン・ジャズにおいて、トランペットが重要な役割を果たしているからだ。
モダン・ジャズの時代に入ると、そのスタイルはトゥーホーンを基本としたものになる。メインにトランペット、サクッスが立つ。バックにピアノ・トリオを従えた、クインテット編成が一般的なスタイルだ。
チャーリー・パーカーは話は別だが、ディジー・ガレスピー、ハワード・マギー・ファッツ・ナバロなどトランペッターのリーダー作は多い。色々なトランペッターを聴くことで、ジャズと言うものがおぼろげながらも見えてくるはずである。
今まで挙げたトランペッターがリーダー作のアルバムは、わりあいに聴きやすいものを選んだ。しかし初心者には難しい部分もあるかもしれない。
好奇心旺盛な方なら僕が挙げたアルバムから入門してもいいだろう。しかし無難にジャズを聴きたい方には、ピアノ・トリオをお薦めしよう。
ピアノ・トリオはピアノ、ベース、ドラムからなる編成が一般的である。バド・パウエル出現以前は、ドラムの変わりにギターがリズムをとっていた。
しかしパウエルはギターをドラムに変えることで、より4ビートを強調できると考えた。モダン・ジャズとは簡単に言えば、4ビートである。