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ケニー・ドーハムを聴こう02

ケニー・ドーハムはビバップ時代から活躍してきたプレイヤーだがビバップでは中々芽が出ず、ハードバップの到来と共に、一気に一流ミュージシャンへと駆け上っていった。

何故、ビバップでは芽が出なかったのか?マイルス・デイビスの二番煎じ的演奏をしていたからではないかと、僕は推測する。

チャーリー・パーカー・クインテットにも参加しており、パーカーには認められていたのだろう。

しかしそこでの演奏はマイルスそのものであり、パーカーが求めたのもマイルス的演奏だったのかもしれない。

一説にはビバップの細かいプレイに不向きだったと言う説もある。ビバップには基礎になるパーカーのプレイがあり、ほとんどの若手ミュージシャンがパーカーを目指したと言っても過言ではない。

しかしドーハムはパーカー的プレイスタイルをとらなかった。マイルス説か、不向き説かは分からぬが、ドーハムが注目を浴びたのは1950年代に入ってからである。

ハードバップはビバップに比べ拘束もなく、わりあい自由な演奏スタイルがとられた。それはまさにドーハムにとっては吉報であり、自由な演奏スタイルこそがドーハムの真の姿である。

ドーハムは水を得た魚であり、自由奔放なプレイで数々の名盤を残していくことになる。しかし悲しいことにドーハム・ファン以外にはあまり知られていないアルバムも多いことも事実である。

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