ウエスト・コーストと言えば白人集団のように思われるが、例えば初期のソニー・クラークはウエスト・コーストで数々のセッションに参加して腕を磨いた。
ソニー・クリスもソニー・クラークとセッションをしたが、どちらもウエスト・コースとでは芽が出なかった。
ソニー・クリスは晩年ヒット・アルバムに恵まれたが、ソニー・クラークは鳴かず飛ばずで63年にはこの世を去ってしまっている。本国アメリカでは恐ろしいほど無名である。
数々のミュージシャンも、そういう奴もいたな程度にしか捉えていない。日本では素晴らしくらいに人気者だ。
ソニー・クラークの良さを理解できないアメリカ人の耳を疑う。ウエスト・コースとは白人の集団ではない。黒人も大いに活躍している。 続きを読む ウエスト・コースト・ジャズの心地良さ