セロニアス・モンクはスイングには興味がないように思われて仕方がない。「5byMONKby5」を聴くたびに、不自然なリズムで不協和音を鳴らす。
これはマイルス・デイビスのアルバム「バグス・グルーヴ」で自分のソロのところで、モンクにピアノを弾いてくれるなと言った気持ちが手に取るように分かるような気がする。
モンクがバッキングでピアノを弾くと、全てがモンク色に染まってしまう。マイルスはそれを恐れたのだ。
「5byMONKby5」を聴けば一目瞭然だ。僕はモンクのコレクターでもないし、コレクションもそれほどない。
しかし一聴するだけで、モンクが何を表現したいのか、聴く側の僕としては不安でしょうがない。 続きを読む セロニアス・モンクは何故、崇められるのか