「スタディー・イン・ブラウン」と言う名盤中の名盤がある。初心者にはとにかく1曲目の「チェロキー」を聴いていただきたい。
これぞハードバップの見本的演奏だ。「チェロキー」をここまで高みに上げたのは、クリフォード・ブラウンその人である。
ブラウンは1年前とは全く異なった演奏を聴かせてくれる。ハードでありながらメロディアスなのだ。こんな芸をこなせるのは、今をおいても、ブラウン以外にはいない。
テナーサックスのハロルド・ランドの開演も花を添える。「チェロキー」と言えばクリフォード・ブラウン。クリフォード・ブラウンと言えば「チェロキー」なのである。
これはまさしく僕の独断と偏見と言えよう。しかしながらそう思っているコレクターの方もわりと多くいるのではないだろうか。 続きを読む クリフォード・ブラウンに学べ02