「ジャズ入門」カテゴリーアーカイブ

クリフォード・ブラウンに学べ02

「スタディー・イン・ブラウン」と言う名盤中の名盤がある。初心者にはとにかく1曲目の「チェロキー」を聴いていただきたい。

これぞハードバップの見本的演奏だ。「チェロキー」をここまで高みに上げたのは、クリフォード・ブラウンその人である。

ブラウンは1年前とは全く異なった演奏を聴かせてくれる。ハードでありながらメロディアスなのだ。こんな芸をこなせるのは、今をおいても、ブラウン以外にはいない。

テナーサックスのハロルド・ランドの開演も花を添える。「チェロキー」と言えばクリフォード・ブラウン。クリフォード・ブラウンと言えば「チェロキー」なのである。

これはまさしく僕の独断と偏見と言えよう。しかしながらそう思っているコレクターの方もわりと多くいるのではないだろうか。 続きを読む クリフォード・ブラウンに学べ02

リー・モーガン的ジャズ

ジャズ・ロックを生み出したのはリー・モーガンであるが、ジャズ・ロックを容認出来るか否かが問題だ。僕はガチガチのジャズ親父ではないので、モーガンの生み出す8ビートの演奏が大好きだ。

1963年モーガンはニューヨークのシーンにカムバックする。それまで在籍していたジャズ・メッセンジャーズを1961年に退き、故郷のフィラデルフィアで療養していた。

その復帰第一作が「ザ・サイドワインダー」である。あまりにも有名なアルバムだが初心者の方にも1度は聴いて頂きたい1枚である。

モーガンのタイトル曲によるロック調の演奏はたちまち話題を呼び、ジャズ・ロック・ブームが到来する。

モーガンは再び脚光を浴び、自信の演奏にも、ファンキーな風味を残しながらも、さらに音楽性を発展させ、己のインプロビゼーションを最大限に発揮してみせる。 続きを読む リー・モーガン的ジャズ

ジャズ初心者にはピアノ・トリオ01

これまでトランペッターの話しをしてきたが、それはモダン・ジャズにおいて、トランペットが重要な役割を果たしているからだ。

モダン・ジャズの時代に入ると、そのスタイルはトゥーホーンを基本としたものになる。メインにトランペット、サクッスが立つ。バックにピアノ・トリオを従えた、クインテット編成が一般的なスタイルだ。

チャーリー・パーカーは話は別だが、ディジー・ガレスピー、ハワード・マギー・ファッツ・ナバロなどトランペッターのリーダー作は多い。色々なトランペッターを聴くことで、ジャズと言うものがおぼろげながらも見えてくるはずである。

今まで挙げたトランペッターがリーダー作のアルバムは、わりあいに聴きやすいものを選んだ。しかし初心者には難しい部分もあるかもしれない。

好奇心旺盛な方なら僕が挙げたアルバムから入門してもいいだろう。しかし無難にジャズを聴きたい方には、ピアノ・トリオをお薦めしよう。 続きを読む ジャズ初心者にはピアノ・トリオ01

ジャズ初心者にはピアノ・トリオ02

ピアノ・トリオにハズレはないとよく言われるが、そんなことはない。ハズレはどのスタイルにも必ずあるもので、ピアノ・トリオも例外ではない。しかし多少ではあるがピアノ・トリオは初心者にとっては聴きやすいものではないだろうか。

オスカー・ピーターソンの人気盤「プリーズ・リクエスト」は実に分かりやすく、聴きやすい。1964年の録音でボサノバの曲も取り入れたりと、このあたりは当時のアルバムとしては当たり前のことである。

コレクターは後半の8,9,10番を重視して聴くのが正しい「プリーズ・リクエスト」の聴き方である。初心者には理解しがたいかもしれないが、何年かジャズを聴いていくうちに、必ず理解できる時がくると断言しておきたい。

ピーターソンを聴かないのがジャズ通などと一昔前まで言われていたが、ピーターソンほどエンターテーメントなジャズメンも珍しい。

マニア受けはしないが、ジャズ・ファン以外でもピータそんならと、レコードに手を伸ばす人が多いのだろう。「プリーズ・リクエスト」は、その際たるもので一般大衆にもっとも受け入れられた1枚である。 続きを読む ジャズ初心者にはピアノ・トリオ02