「ジャズ入門」カテゴリーアーカイブ

ケニー・ドーハムを聴こう01

ここまで、モダン・ジャズの創設者、チャーリー・パーカー(もちろんパーカーひとりで作り上げたものではない)、マイルス・デイビス、リー・モーガンなどサックス、トランペッターを中心に語ってきたが、ここからもトランペッターの話しを中心にしていこう。

ケニー・ドーハムは演奏、作曲共に素晴らしいミュージシャンである。しかし今いちジャズの入門書などで取り上げられない。

取り上げられたとしても、「静かなるケニー」の「マイ・アイデアル」くらいなもので、他のアルバムはほとんど紹介されない。幸薄いミュージシャンである。

かく言う僕も、ケニー・ドーハムのアルバム、サイドメンで入っているアルバムなどは極力避けてきたひとりだ。

どうも音に力がない。トランペットと言うより、ラッパと言う言葉があてはまるような気がしてならなかった。言ってしまえば聴かず嫌いで、ドーハムを鼻から舐めていたのだ。 続きを読む ケニー・ドーハムを聴こう01

ケニー・ドーハムを聴こう02

ケニー・ドーハムはビバップ時代から活躍してきたプレイヤーだがビバップでは中々芽が出ず、ハードバップの到来と共に、一気に一流ミュージシャンへと駆け上っていった。

何故、ビバップでは芽が出なかったのか?マイルス・デイビスの二番煎じ的演奏をしていたからではないかと、僕は推測する。

チャーリー・パーカー・クインテットにも参加しており、パーカーには認められていたのだろう。

しかしそこでの演奏はマイルスそのものであり、パーカーが求めたのもマイルス的演奏だったのかもしれない。

一説にはビバップの細かいプレイに不向きだったと言う説もある。ビバップには基礎になるパーカーのプレイがあり、ほとんどの若手ミュージシャンがパーカーを目指したと言っても過言ではない。 続きを読む ケニー・ドーハムを聴こう02

ケニー・ドーハムを聴こう03

ケニー・ドーハムのブルーノート盤第一作が吹き込まれたのが1955年1月のことである。80年代のクラブシーンを揺るがした「アフロ・キューバン」がそれだ。

前述したが「アフロ・キューバン」はダンス・ミュージックにもなる大傑作である。その流れでアシッド・ジャズが誕生したのだから、歴史的名盤と言ってもいい。

今なおクラブシーンにおいては、ジャズじゃなければ踊れないと言う若者も多い。

それほど「アフロ・キューバン」がすごいのかと言われると、「そうです。私脱いでもすごいんです」と古いCMのワンフレーズを引用したくなるほど素晴らしいのだ。

特に1曲目の「アフロディジア」を聴いて頂きたい。この曲想、編曲、各プレイヤーの品のいいアドリブが聴いていて飽きさせない。 続きを読む ケニー・ドーハムを聴こう03

クリフォード・ブラウンに学べ01

クリフォード・ブラウン(tp)が注目を集めたのは、アート・ブレーキーのリーダー作「バードランドの夜」であろう。

名前の通りライブハウス、バードランドでのライブ録音によるものだが、ハードバップの夜明けと言われる名盤である。

この後メンバーが入れ替わるが、ジャズ・メッセージャンズの誕生前夜とも言われる貴重盤だ。

ことにブラウンの吹くトランペットは斬新で、確実にビバップから脱皮しようとしている。しかしまだまだビバップ曲の色濃さが残っているのは否めない。

僕がここで注目しているのは何もブラウンだけではない。アルトサックスのルー・ドナルドソンに注目してほしい。 続きを読む クリフォード・ブラウンに学べ01