ファンキーの代名詞とも言えるウイントン・ケリーの「ケリー・ブルー」。
冒頭のポール・チェンバースのベースを弾く(はじく)音が印象的だ。その4小節が終わると、テーマに入る。
このテーマがファンキーなフレーズの連続で、ソニー・クラークのようなスマートさはないが、泥臭にまみれた作業衣を洗濯したようなさっぱり感があるのが特徴だ。
「ケリー・ブルー」は小コンボによる演奏で、ピアノ・トリオではないが、「ケリー・ブルー」のアルバムそのものは、ピアノ・トリオ中心に入っている。
1曲目が印象的なために、2曲目のピアノ・トリオによる「朝日のようにさわやかに」が際立たないのが残念であるが、それだけ「ケリー・ブルー」の演奏がすごすぎるのだ。 続きを読む ジャズ初心者にはピアノ・トリオ05