ウエスト・コースト・ジャズの心地良さ

ウエスト・コーストと言えば白人集団のように思われるが、例えば初期のソニー・クラークはウエスト・コーストで数々のセッションに参加して腕を磨いた。

ソニー・クリスもソニー・クラークとセッションをしたが、どちらもウエスト・コースとでは芽が出なかった。

ソニー・クリスは晩年ヒット・アルバムに恵まれたが、ソニー・クラークは鳴かず飛ばずで63年にはこの世を去ってしまっている。本国アメリカでは恐ろしいほど無名である。

数々のミュージシャンも、そういう奴もいたな程度にしか捉えていない。日本では素晴らしくらいに人気者だ。

ソニー・クラークの良さを理解できないアメリカ人の耳を疑う。ウエスト・コースとは白人の集団ではない。黒人も大いに活躍している。

ウエスト・コーストのピアノの第一人者、ハンプトン・ホース等は縦乗りで、絶頂期にあった52年頃のサイドマンとして参加したアルバムでは、ホースのピアノの腕力が上過ぎて主役を食ってしまっている。

その餌食がアート・ペッパーだ。ペッパーは個人的にあまり好きではないが・・。何故かって音が悪すぎて、あれでは自己陶酔していると言われてもしょうがないではないか。

しかしペッパーにもいい音色で吹奏されているアルバムがある。それが「サーフ・ライド」の1番~4番までの52年吹き込みの4曲である。

このときのペッパーのアルトの鳴りは太い。あの独特のしゃくりあげるような吹き方ではないのだ。

音がいいから高音になっても、しっかり腹式呼吸ができている。ピアノも絶頂期にあったホースである。

ウエスト・コーストは白人と黒人とが入り混じった最高のサウンドなのである。

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